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4種の決算書、あなたは読めますか?違いと見方を解説!

実は数字を見るのが苦手で、という経営者も多いようです。実際、決算や日常の経理業務は全て税理士や担当部署に任せていて、内容を把握していない経営者もいるのではないでしょうか。もちろん、作業を任せることが悪いというわけではありません。しかし、内容を把握していなくては、思わぬところで足を掬われてしまうこともあるのです。

今回は、4種類の決算書の見方をきちんと理解し、決算書見ることへの苦手意識を取り除き、経営状態を詳しく知るきっかけにしてもらえればと思っています。

決算書には経営改善のヒントが隠れている?!

決算書は税務署に提出したり、株主への情報公開に利用したり、税金を計算するための使うものだと思っていませんか。実は決算書は、会社にとってのカルテのようなものであり、きちんとチェックすることが出来れば、これまでやってきたことの結果や、経営上の問題点を浮き彫りにすることが出来る便利なツールと言えるのです。

今までの経営状態をきちんと知ることで、的確な対策方法も取りやすくなります。せっかく作った決算書ですから、無駄なく有益に使っていきましょう。

4種類の決算書|それぞれの違いを知ろう!

決算書には、「賃借対照表」「損益計算書」「株主資本等変動計算書」「キャッシュフロー計算書」の4種類があります。これらの用途・特徴・目的をシッカリ理解することが、決算書の読み解き方を身につける近道になるのです。

賃借対照表

賃借対照表《Balance sheet(BS)》とは、一定時点の財政状態を示す表になります。会社の「資産・負債・純資産」が左右対称に表示されており

  • どれだけの資産があるのか
  • 返済しなくてはいけない負債はどの程度あるのか
  • 返済しなくても問題が無い資本がどのくらいあるのか

等を示している表なのです。

細かい読み解き方の説明について、今回は割愛しますが、賃借対照表を見ることで

  • 財務基盤の状態(自己資本がどの程度の厚みをもっているのかなど)
  • その状態に陥った原因(売掛金と売上のバランスは適切なものかなど)

がハッキリするため、経営改善をするためにどんな措置をとればいいかを、「具体的に考える材料」に使うことが出来ます。

解ることは自社の問題だけではありません。取引中の企業や、今後取引予定の企業の賃借対照表を信用調査会社から入手すれば、その企業の安全性を確認することが出来るのです。取引先企業の安全性を確認することは、連鎖倒産のリスクを回避する基本中の基本になります。これだけ便利なツールもないので、しっかり活用していきましょう。

損益計算書

損益計算書《Profit and Loss statement(PL)》とは、一定期間の会社の経営成績を示している表です。売上とそれに掛かった諸費用・利益が表記されており、

  • 本業でどの程度儲かったのか
  • 本業以外での儲けはどのくらいなのか

というような、「会社の収益力」を知ることができる表になります。

儲ける力がどの程度あるのかという情報は、利害関係者や株主が一番知りたい情報です。そして、経営者にとっても、一番知っておかなくてはいけない情報と言えます。

損益計算書を読み解くことができれば、単純に売上減少が経営不調の原因であるのか、経費を多く使いすぎてしまっているためかなど、儲けが少ない理由を明確にすることが出来るかもしれません。

経費が多く発生しすぎてしまっているのであれば、固定費や変動費の見直しをするという、具体的な対策が取れます。しかしここに気付かないと、やみくもに売り上げを上げようと無理をし過ぎてしまうことにもなりかねません。

無計画な薄利多売などで、やみくもに売り上げを上げようという施策は、会社を疲弊させる要因になります。健全な経営改善につながりません。損益計算書を確認し、自社の経営状態をしっかりと理解すれば、適切で具体的な対策をとることが可能になりますので、見落としが無いようシッカリと確認してください。

株主資本等変動計算書

株主資本変動計算書とは、賃借対照表の中の「株主資本」という項目を取り出し、指定した期間の動きを表にまとめたものになります。

中小零細企業の場合は、株主資本に複雑な動きが出てくることは、あまりありません。もし気になる場合は、専門家に相談してみてもいいと思います。

キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書とは、一定期間の会社の預貯金の動きを表に示したものになります。

中小零細企業の場合には、キャッシュフロー計算書を作成している会社は少ないようです。多くの中小零細企業は、資金繰表を使ってお金の動きを把握しています。そのため、キャッシュフロー計算書を読み解く機会はないかもしれません。

しかし、キャッシュフローを意識することで、より多くのお金を会社の手元に残し、倒産リスクを回避すること出来るようになります。この機会に、キャッシュフロー計算書を作成してみてはいかがでしょうか。

まとめ|決算書は「会社のカルテ」きちんと読み解き経営改善しよう!

どうでしたか。4つ決算書を読み解くことの重要性がわかったでしょうか。今まで経理などに携わってこなかった経営者にとって、決算書を読み解くことはハードルが高い印象があるかもしれません。しかし、経営者として会社を成功させなければいけないのですから、決算書を読み解くことは必要不可欠な作業です。この機会に、もう一度決算書を見直してみて下さい。

今回のポイント
  • 決算書をきちんと読み解くことが出来れば、現在の経営状態を正しく把握することができる
  • 決算書には、賃借対照表・損益計算書・株主資本等変動計算書・キャッシュフロー計算書の4種類がある
  • 賃借対照表を読み解くことで、財務基盤の状態とその状態に陥った原因を知ることが出来る
  • 取引会社の賃借対照表を見ることで、その会社の安全性を確認し、連鎖倒産のリスクを回避することが可能
  • 損益計算書を読み解くことで、本業や本業以外でどの程度儲けがあるかという「会社の収益力」を知ることが出来る
  • 損益計算書を正確に読み取ることが出来れば、具体的な経営改善を取りやすくなる
  • 中小零細企業の場合、株主資本等変動計算書やキャッシュフロー計算書を読み解く機会は少ない
  • ただしキャッシュフローを意識することは、会社にお金を残す上での重要事項。キャッシュフロー計算書の作成を検討してもいいかも

(編集:創業手帳編集部)

本記事の内容は、記事執筆日時点 の法令・制度等に基づき作成されています。最新の法令等につきましては、弁護士や司法書士、行政書士、税理士などの専門家や法務局等にご確認ください。
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