創業を行うに当たって一番心配されるのが資金の問題だという方も多いでしょう。
一般的な銀行融資や投資会社からの出資などの方法もありますが、より身近で活用しやすい制度として補助金・助成金制度があり、条件等を確認して活用するとよいでしょう。
補助金や助成金の活用について、多くのベンチャー企業や中小企業にアドバイスを行っている税理士・中小企業診断士の芳賀氏に、補助金・助成金制度の探し方から申請手順、申請のポイント等について、詳しくお話を伺いました。
助成金や補助金とはそもそも何ですか?
芳賀:補助金や助成金制度というのは、会社を設立した法人が、国や地方公共団体、民間団体などからお金をもらうことができるという仕組みのことです。
法人が事業を進めるためにお金をもらうには、他にも融資(銀行からの借り入れ)などの方法もありますが、補助金や助成金は融資とは異なり「返済不要」という点が特徴です(ただし以後一定の収益となる場合に返還義務が生じる場合があります)。
ただ、お金は公的な資金から出されるものですので、誰でももらえるわけではありません。申請や審査が必要です。
しっかりと申請をすることで、返済不要のお金を受け取ることができる仕組みともいえます。
助成金と補助金の違いは何ですか?
芳賀:助成金は、要件が合えばほとんどの場合受給できます。
一方で補助金は、要件が合っても受給出来ない可能性があります。
その理由は、補助金は採択件数や金額が予め決まっているからだといわれています。
また、それぞれの制度を管轄する組織も違います。
補助金は大きく「経済産業省系」の制度ですが、助成金は人事など人に関する「厚生労働省系」の制度といえるかもしれません。
補助金の種類はどれくらいあって、どのように探せば良いのですか?
芳賀:主な補助金はだいたい5~10種類ほどあります。その種類は様々で、太陽電池を取り付けたら補助金が支給されるようなものや、耐震補強の補助金などもあります。
自分が申請できる補助金があるかどうかはインターネットサイトなどで探すことができます。