企業の価値を高くするためには、ぜひとも押さえておくポイントがあります。
オーナー自身、自分の会社に対しての企業価値を把握しておく必要があります。
会社を売却する場合、買い手側から企業の評価を受けます。
そのために、オーナーとして企業の価値を高めるための方法を押さえておいてください。
企業の価値を決める要件について
企業の実際の価値を決める要素としては、次の4つがあります。
買い手側の意欲、将来成長ができる事業かどうか、企業の内部留保の厚さについて、企業の収益状況について。
実際買い手側が興味を強く抱いている(または買い手が多い)業界では、将来の成長が見込める事業であり、企業の収益も長年期待でき、さらに長期間内部留保が手厚く維持できる会社が、評価の高い企業になってきます。
企業の価値を決める4つの要素が分かれば、オーナーは企業の価値を高めるような施策を仕掛けることになります。
しかし実際のところ、このような4つの要素をすべて満たしている企業はあまりありません。
ベンチャー自体に、内部留保の手厚さを追い求めるのも無理もあります。
そのため実際は、「買い手側が興味を持てる業界であるか」「将来的に成長が可能なビジネスであるか」「黒字が見込まれるか」といったことが重要になってきます。
その大方の目安として、ベンチャー企業の場合は2つ以上の要素を持っていれば良い条件と判断できます。
自分の会社を評価してみる
自分の会社を、簡単に評価できる方法があります。
決算調書として提出している貸借対照表のなかの純資産と、営業利益の数値によって算出できます。
(純資産の金額)+(過去3年分の営業利益 × 調整係数)
このときの調整係数ですが、これは「将来的な成長が見込まれる」、もしく「価値のある資産がある」場合は1以上の数を入れてください。
またその他の場合は、1未満の数を入れて計算してみてください。これによって自分の会社の自己評価ができます。